日焼け後のケアが肌の明暗を分ける！効果的なお手入れを解説

「外にいる時間が長いけど、日焼け後に肌が黒くなるのを防ぎたい！」

「日焼けで肌が敏感になって、ピリピリするのを防ぎたい！」

「最近シミ・シワが気になってきた」 

など、お悩みではないでしょうか？

実際、美容部員の私も、店頭でお客様から「日焼けして赤くなったから、なにか塗るものが欲しい！」と駆け込みで聞いてこられる方を多く見ます。日焼けは簡単に言うと、太陽から出る紫外線により肌がやけどしている状態です。

この状態をケアせず放置すると、赤み以外に「くすみ」「シミ」「シワ」などの肌トラブルを起こす原因になります。結論、日焼け後のアフターケアをしっかり行うと、火傷した肌を修復できるので、今の肌や将来の肌を守れます。

しかし、いざ日焼けした後にアフターケアをしようと思っても、何から行って良いかわかりませんよね。そこで本記事では、「悩み別の日焼け後にやるべきケア 」をはじめ、以下の内容を詳しく解説します。

この記事を読むことで「日焼け後に後悔しないためのケア」を知れます。日焼け後、後悔しないようにアフターケアを徹底しましょう。

1章：日焼けのケアは大きく分けて5個ある

日焼けの悩みは、主に以下の5個です。

• 肌が黒くなる
• 肌がピリピリする
• 化粧のりが悪くなる
• シミ・そばかすが気になる
• まだらにならないよう、きれいに焼きたい

では、それぞれ日焼け悩み別ケア方法を解説します。

1-1：日焼け後に「肌が黒く」ならないためのケア

日焼けで肌が黒くなる現象を「サンタン」といいます。たとえば「海水浴に行った際に水着の跡がくっきり残って、何ヵ月も消えない」といった経験はないでしょうか？この皮膚が黒くなった状態がサンタンです。

この状態を緩和するのに大切なのは以下の2つです。

• 日焼け後のクールダウンをして炎症を抑える
• 睡眠をしっかりとる

ではそれぞれ解説します。

1つめは【日焼け後のクールダウンをして炎症を抑える】です。肌温度を下げるために、ローションやぬるま湯を使いましょう。表面的に温度を下げると、炎症が落ち着くのでクールダウンに有効です。外側からのクールダウンだけではなく、内側からも行いましょう。方法は、水分補給をしっかり行い内側から冷やすことです。

2つ目は【睡眠をしっかりとる】です。睡眠中は、肌のターンオーバーがスムーズに行われ、古くなった肌を代謝してくれます。しかし、睡眠不足を慢性的に行うと古い角質が代謝されません。その結果、日焼け後の黒い肌がいつまでも残ってしまい「冬になっても黒いまま…」になります

このように日焼け後に「肌が黒くならない」ためには、以下の2つが大切です。

• 日焼け後のクールダウンをして炎症を抑える
• 睡眠をしっかりとる

日焼け直後、適切にクールダウンし睡眠をしっかりとることで、後々「日焼け後が消えない！」という悩みから解放されます。

1-2：日焼けで肌が「ピリピリ」しないためのケア

日焼けで肌が赤くなり「ピリピリ」する現象の事を「サンバーン」といいます。サンバーンとは、日焼けにより肌に炎症が起きている、いわば火傷状態です。さらに色白の方は、肌の内部を守ってくれるメラニンが少ないため、肌細胞にダメージを受け、赤くなりやすい体質と言えます。

このサンバーン状態を緩和するのに大切なのは以下の2つです。

• 肌表面のクールダウン
•  保湿

では、それぞれ解説します。

【肌表面のクールダウン】は日焼けした日に、温度を下げたシャワーを浴びて肌を冷やしましょう。注意点は、水圧が高いシャワーを浴びないことです。炎症を起こしている肌は、表面のバリア機能(保護機能)が低下している状態と言えます。その肌に高い水圧を与えると、刺激になるので注意しましょう。

【日焼けした肌の保湿】は、肌を冷却した後に保護する役割があります。日焼け後の肌は乾燥していて、水分不足に陥っている状態です。そのまま保湿ケアしない状態でいると、乾燥して肌のターンオーバーが乱れたり、肌荒れたりするので気を付けましょう。このように日焼け後に「肌がピリピリしない」ためには、以下の2つが大切です。

• 肌表面のクールダウン
•  保湿

日焼け直後、適切にクールダウンし保湿をすることで、「皮が剥けて痛い」といった肌ストレスから開放されるので実践してみてください。

1-3：日焼けで「化粧のり」が悪くならないケア

日焼け後に「化粧のりが悪い」のは、日焼けにより肌表面のバリア機能が低下し、乾燥してしまうのが原因です。

日焼けにより衰えたバリア機能を改善するためには、以下の2つが大切です。

• 外側からの保湿
• 内側からの保湿

では、それぞれ解説します。

【外側からの保湿】は肌のバリア機能を回復するためにとても重要です。日焼けにより乾燥している肌は、表面的なバリア機能が低下しているので、外敵から刺激を受けやすい状態といえます。また、肌内部の水分を蒸発させ乾燥を招き、肌荒れが起きます。保湿ケアはしっかり行い、外敵から守って潤いが逃げない肌を作りましょう。

【内側からのケア】は、肌のバリア機能を回復させるために重要な役割があります。人間の体の約60％は、水分でできているのを知っていますか？暑い時期は汗も多く、体に水分が足りない状態におちいっている状態です。

そのため、外部ケアの保湿だけでは体の水分が足りず、干からびた枯葉のようになります。水分補給をすることで、内側から肌を潤してくれるので、日焼け後は積極的に水分補給をしましょう。以上のように、いつでも潤った肌を作るために心がけることは、以下の2つです。

• 外側からの保湿
• 内側からの保湿

保湿ケアを徹底することで、冬でもプルプルな肌を維持できます。

1-4：日焼けで「シミ・そばかす」ができないためのケア

シミや、そばかすを防ぐためには、日焼け止めの塗り方が大切です。

まず、「シミ」や「そばかす」ができる原因は主に3つあります。

・紫外線により肌の中にある「メラノサイト」が刺激され「メラニン」を過剰に分泌

・遺伝的要素

・加齢

上記の中でも、自分で防げるのは「紫外線ダメージ」です。さらにという研究結果もあります。したがって、「遺伝」「加齢」よりも紫外線による日焼けの方が、シミやそばかすを増やす要因が強いということです。

日焼け止めで紫外線から肌を守る為には、以下の4つを徹底しましょう。

• 2～3時間おきに塗りなおす
• ケチらず均一にムラなく塗る
• 顔の場合はパール粒大くらいの量を両頬、額、鼻、あごの5点において塗り広げる
• 体の場合は日焼け止めを体のラインにそって直接出し、手のひらでらせんを描きながらまんべんなく塗る

大切なのは、塗り忘れる場所や薄づきになる部分がないよう、たっぷりまんべんなく塗ることです。心配な方は、数回に分けて日焼け止めを塗るのがおすすめです。分けて塗ると、ムラなく日焼け止めが塗布されるので、実践してみてください。

1-5：「綺麗に日焼け」するためのケア

「ダメージを最小限に抑え、綺麗に焼きたい」という方はサンオイルを活用しましょう。

サンオイルの効果は以下です。 

• 「ＵＶ-Ｂ波」を防いで肌を守る
• 「ＵＶ-Ａ波」を吸収する

以上効果により、肌を炎症から守りながら綺麗に日焼けできます。実際に、サーファーなどの肌をきれいに焼いている方は、サンオイルを活用していることが多いです。しかしきれいに肌を焼くためには、サンオイルを塗って紫外線の下で過ごせば良いわけではありません。

「ただ焼く」だけでは肌ダメージが発生するので、以下の3つポイントを大切にしてください。

• 1日に一気に焼かず、時間かけてじっくり焼く

• 日焼け後は炎症がおきているので、冷水をあびてクールダウンさせる
• 日焼け後は肌が乾燥するので保湿剤を使ってケア

以上のポイントを抑えるだけで、ダメージが軽減できるので実践してみてください。

2章：【目的別】日焼けケアの適切な方法

目的別に日焼けケア用品、食品、生活習慣について解説していきます。

以下について表にしているので、自分が知りたい項目を確認してみてください。

では、見ていきましょう。

2-1：日焼けで肌が黒くなるのを防ぎたい場合

【日焼けで肌が黒くなる】のを防ぐために大切なのは以下のケアです。

• 美白※用品でケア
• 炎症を抑える
• 保湿する
• 睡眠不足に注意する

以上のケアについて表にまとめたので、日頃から意識しましょう。

※美白とは、メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ、そばかすを防ぐこと

	種類	理由
ケア用品	美白スキンケア ※美白成分の詳細は2-4の表で解説します。	メラニンの生成を抑える、還元する ※刺激が強いため日焼け直後は避ける(～48時間)
	クールダウンスキンケア	炎症を抑える
	弱酸性のミネラルウォーター ※吸収率がよいため	体温を下げる
	シートマスク、保湿剤 ※低刺激のもの	肌の水分補給 乾燥予防
	サプリメント ※ビタミンⅭなど	日焼けしにくくする
	肌のターンオーバーを良くする医薬品 ※ハイチオールⅭなど	体の代謝(入れ替わり)を助けてくれる
食品	【ビタミンⅭ】 アセロラ グァバ ゆず キウイフルーツ 柿 イチゴ	皮膚のメラニン色素の生成を抑える 日焼けを防ぐ
	【ビタミンE】 アーモンド ヘーゼルナッツ 落花生 ツナ 豆乳 カボチャ	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去) ※活性酸素により老化が進む
	【ビタミンA】 レバー ウナギ 卵 春菊 モロヘイヤ 人参 カボチャ	目や皮膚の粘膜を正常に保つ メラニンの生成を減少させる 乾燥予防
	【リコピン】 トマト 人参 スイカ 柿 パパイヤ マンゴー	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去)
	【ポリフェノール】 赤ワイン ココア チョコレート ブルーベリー ブドウ 玉ねぎ	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去)
生活習慣	睡眠をしっかりとる	睡眠不足になると、ターンオーバーが乱れるため新しい皮膚に入れ替わりにくくなる

※食事やサプリメントから摂取する栄養素には、摂取上限もあるので、過剰に取り入れるのではなくバランスよくすることが大切です。

参考：栄養素 | 健康長寿ネットトマトの赤い色素リコピンのうれしい2つの効果とは？ | あざやか生活研究所｜カゴメ株式会社 睡眠と肌荒れ改善の関係 ｜ ハイチオール【エスエス製薬】

2-2：日焼けで肌がピリピリするのを防ぎたい場合

日焼け後に肌がピリピリしないために大切なのは、以下のケアです。

• バリア機能を高める
• ターンオーバーを正常にする
• 炎症を抑える
• 肌に優しいスキンケアを使う
• 暴飲暴食を避ける

以上のケアについて表にまとめたので、日頃から意識しましょう。

	種類	理由
ケア用品	【保湿スキンケア】 セラミド コラーゲン ヒアルロン酸 ライスパワーNo11	肌の水分不足を改善し、守る力を高める ※アルコールなどが入っていない、やさしいもの
	クールダウンスキンケア	炎症を抑える
	シートマスク、保湿剤 ※低刺激のもの	肌の水分補給 乾燥予防
	サプリメント ※ビオチンなど	皮膚の炎症を抑える
	美容ドリンク ※セラミドやコラーゲン配合のもの	体の中から肌のバリア機能を高める
食品	【タンパク質】 卵 納豆 豆乳 乳製品	健康な肌を作る ターンオーバーのサポート
	【亜鉛】 カキ(貝類) カニ 赤身肉	タンパク質の代謝を促す ターンオーバー促進
	【必須脂肪酸】 ベニバナ油 コーン油 えごま油	新しい皮膚を作る補助
	【ビタミンA】 レバー ウナギ 卵 春菊 モロヘイヤ 人参 カボチャ	目や皮膚の粘膜を正常に保つ メラニンの生成を減少させる 乾燥予防
	【ビタミンB2】 レバー 卵 納豆 アーモンド	皮膚や粘膜などの再生を助ける
	【ビタミンB6】 イワシ マグロ にんにく サツマイモ バナナ アボカド	皮膚や粘膜の健康維持
生活習慣	暴飲暴食を避ける	塩分、糖分、脂質をとりすぎるとビタミンB群が消費され不足し、肌荒れの原因になる

※食事やサプリメントから摂取する栄養素には、摂取上限もあるので、過剰に取り入れるのではなくバランスよくすることが大切です。

参考：栄養素 | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp) 乾燥肌の人におすすめの食べ物は？うるおいをもたらす8つの栄養素 – メディプラス乾燥予防研究所 (mediplus-orders.jp)

2-3：日焼けで化粧のりが悪くなるのを防ぎたい場合

日焼けで化粧のりが悪くなるのを防ぐために大切なのは、以下のケアです。

• バリア機能を高める
• ターンオーバーを正常にする
• スキンケアは化粧水だけではなく、乳液やクリームも使用する
• 冷暖房の乾燥に注意

以上のケアについて表にまとめたので、日頃から意識しましょう。

	種類	理由
ケア用品	【保湿化粧水】 セラミド コラーゲン ヒアルロン酸 ライスパワーNo11	肌の水分不足を改善し、守る力を高める ※アルコールなどが入っていない、やさしいもの
	保湿乳液・クリーム	肌の水分蒸発を防ぐ
	シートマスク、保湿剤 ※低刺激のもの	肌の水分補給 乾燥予防
	サプリメント ※コラーゲン、ヒアルロン酸など	体の中から肌のバリア機能を高める
	美容ドリンク ※セラミドやコラーゲン配合のもの	体の中から肌のバリア機能を高める
食品	【タンパク質】 卵 納豆 豆乳 乳製品	健康な肌を作る材料 ターンオーバーのサポート
	【亜鉛】 カキ(貝類) カニ 赤身肉	タンパク質の代謝を促す ターンオーバー促進
	【必須脂肪酸】 ベニバナ油 コーン油 えごま油	新しい皮膚を作る補助
	【ビタミンA】 レバー ウナギ 卵 春菊 モロヘイヤ 人参 カボチャ	目や皮膚の粘膜を正常に保つ メラニンの生成を減少させる 乾燥予防
	【ビタミンB2】 レバー 卵 納豆 アーモンド	皮膚や粘膜などの再生を助ける
	【ビタミンB6】 イワシ マグロ にんにく サツマイモ バナナ アボカド	皮膚や粘膜の健康維持
生活習慣	冷暖房による肌ストレス、乾燥に注意	エアコンや、屋外での汗による乾燥で、肌はべたついているのに、実は乾燥している現象が起きる(隠れ乾燥)

 ※食事やサプリメントから摂取する栄養素には、摂取上限もあるので、過剰に取り入れるのではなくバランスよくすることが大切です。

参考：栄養素 | 健康長寿ネット 乾燥肌の人におすすめの食べ物は？うるおいをもたらす8つの栄養素 – メディプラス乾燥予防研究所

【専門家監修】メイクのりの悪さは肌荒れのサイン！なめらか美肌づくりのコツ公開 | 美容の情報 | ワタシプラス／資生堂 (shiseido.co.jp)

2-4：日焼けでシミやそばかすを防ぎたい場合

日焼けでできるシミやそばかすを防ぐために大切なのは、以下のケアです。

• 美白スキンケアを使う
• ターンオーバーを正常にする
• 日焼け止めを正しく使う
• タバコを吸わない
• 睡眠不足に注意する

以上のケアについて表にまとめたので、日頃から意識しましょう。

	種類	理由
ケア用品	美白スキンケア ※以下成分・役割		メラニンの生成を抑える、還元する ※刺激が強いため日焼け直後は避ける(～48時間)
	ビタミンⅭ	メラニンの還元をうながし、色を薄くする
	アルブチン	メラニンの生成に必要なチロシナーゼを阻害
	トラネキサム酸	メラニンを発生させるメラノサイトの活性化を抑える
	プラセンタエキス	メラニンの生成を抑える
	カモミラET	メラニンを発生させるメラノサイトの活性化増殖を抑える
	リノール酸S	メラニンの生成に必要なチロシナーゼを分解
	ニコチン酸アミノ (別名：ナイアシン)	メラニンが表皮の細胞に受け渡されるのを抑制する
	4MSK	シミ部位のメラニンの排出を促す
	シートマスク ※ビタミンⅭ、トラネキサム酸配合のもの	肌の水分補給 乾燥予防 メラニンの生成を抑える
	サプリメント ※ビタミンⅭなど	メラニンの生成を抑える、還元する
	美容ドリンク ※セラミドやコラーゲン配合のもの	体の中から肌のバリア機能を高める ※潤うことで日焼けしにくくなる
	肌代謝を良くする医薬品 ※ハイチオールⅭなど	体の代謝(入れ替わり)を助けてくれる
食品	【タンパク質】 卵 納豆 豆乳 乳製品	健康な肌を作る材料 ターンオーバーのサポート
	【ビタミンⅭ】 アセロラ グァバ ゆず キウイフルーツ 柿 イチゴ	皮膚のメラニン色素の生成を抑える 日焼けを防ぐ
	【ビタミンE】 アーモンド ヘーゼルナッツ 落花生 ツナ 豆乳 カボチャ	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去)
	【ビタミンA】 レバー ウナギ 卵 春菊 モロヘイヤ 人参 カボチャ	目や皮膚の粘膜を正常に保つ メラニンの生成を減少させる 乾燥予防
	【リコピン】 トマト 人参 スイカ 柿 パパイヤ マンゴー	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去)
	【ポリフェノール】 赤ワイン ココア チョコレート ブルーベリー ブドウ 玉ねぎ	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去)
生活習慣	禁煙	たばこの活性酸素により、メラニンが活性化されて、シミ、そばかすの原因になる
	日焼け止めを正しく塗る	紫外線ダメージを蓄積させない

※食事やサプリメントから摂取する栄養素には、摂取上限もあるので、過剰に取り入れるのではなくバランスよくすることが大切です。

参考：栄養素 | 健康長寿ネット

2-5：綺麗に日焼けしたいけど肌荒れしたくない場合

肌荒れせず、綺麗に日焼けするために大切なのは、以下のケアです。

• 日焼け後はすぐに保湿ケアする
• 飲む日焼け止めを使用する
• サンオイルを使用する
• 紫外線が弱い時間に焼く
• 睡眠不足に注意する

以上のケアについて表にまとめたので、日頃から意識しましょう。

	種類	理由
ケア用品	【保湿化粧水 】 セラミド コラーゲン ヒアルロン酸 ライスパワーNo11	肌の水分不足を改善し、守る力を高める ※アルコールなどが入っていない、やさしいもの
	保湿乳液・クリーム	肌の水分蒸発を防ぐ
	シートマスク、保湿剤 ※低刺激のもの	肌の水分補給、乾燥予防
	サプリメント ※コラーゲン、ヒアルロン酸配合のもの	体の中から肌のバリア機能を高める
	【飲む日焼け止め 】 ホワイトヴェール(ZEROPLUS) ヘリオホワイト(ロート製薬)	抗酸化作用があったり、ターンオーバーを促したりしてくれる
食品	【ビタミンⅭ】 アセロラ グァバ ゆず キウイフルーツ 柿 イチゴ	皮膚のメラニン色素の生成を抑える 日焼けを防ぐ
	【ビタミンE】 アーモンド ヘーゼルナッツ 落花生 ツナ 豆乳 カボチャ	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去)
	【ポリフェノール】 赤ワイン ココア チョコレート ブルーベリー ブドウ 玉ねぎ	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去)
	【ミネラル類】 わかめ のり 昆布 魚介類	新陳代謝に働きかける
	【カロテノイド】 緑黄色野菜の黄色 オレンジ 赤パプリカ トマト ほうれん草 みかん	抗酸化作用(紫外線による活性酸素を除去)
	【ビタミンB6】 イワシ マグロ にんにく サツマイモ バナナ アボカド	皮膚や粘膜の健康維持
生活習慣	サンオイルを塗り、短時間で少しずつ焼く 日焼け後にすぐ保湿できるようにする 紫外線指数が低い時間に焼く ※紫外線予報確認できるサイト 出典：ウェザーニュースhttps://weathernews.jp/s/uv/	サンオイルを使用しても肌ダメージは起きるので、肌は乾燥してダメージを受けるため、常に保湿アイテムは常備する
	睡眠をしっかりとる	睡眠不足になると、ターンオーバーが乱れるため新しい皮膚に入れ替わりにくくなる

 ※食事やサプリメントから摂取する栄養素には、摂取上限もあるので、過剰に取り入れるのではなくバランスよくすることが大切です。

参考：栄養素 | 健康長寿ネット  ヘリオホワイト | ロート製薬: 商品情報サイト

3章：日焼け後に絶対NGな間違ったケア方法

日焼け対策をしっかりしていても「うっかり日焼けしてしまった！」ということもありますよね。

そんな時、以下のような間違ったケアをしてしまうと、肌荒れの原因になることもあるので注意しましょう。 

• 日焼け後の皮をむく
• 日焼け後に保湿ケアしない 
• 刺激が強いスキンケア成分を使う
• 日焼け直後にピーリングする
• 日焼け直後に熱いシャワー、お風呂に入る

では、上記の間違ったケアについて詳しく解説していきます。

3-1：日焼け後の皮をむく

皮がむける理由は、紫外線ダメージを受けた細胞を修復しようと肌の代謝が異常に早まっているからです。皮がむけた状態は化粧のりも悪く、早く剥がしたいと思うこともありますが、決して触ってはいけません。実は皮がむけた下は、新しい皮膚が作られている途中です。

そのため、むやみに剥がすと肌にダメージを与えることになります。日焼け後に皮がむけてしまった場合は、しっかり保湿して、新しい皮膚が出るまで待ちましょう。

3-2：日焼け後に保湿ケアしない

日焼け後の肌は、火傷をして乾燥している状態なのでなるべく早く保湿しましょう。そのまま放置すると、肌の水分がどんどん蒸発し肌のバリア機能が低下します。その結果、肌荒れを起こす原因になるからです。

家に帰った後の保湿ケアは、以下の3つを行いましょう。

• シャワー後にすぐ保湿剤を塗る
• 水分を補給する「化粧水」を塗る
• 蒸発を防ぐ「乳液やクリーム」で蓋をする

しかし、気温が高い日に保湿すると「べたつくのが苦手」と思う方も多いのではないでしょうか？最近では、さっぱりタイプのジェル保湿剤も多く販売されています。好みのテクスチャーを選ぶとストレスなく保湿ケアが可能です。ドラッグストアなどの店頭で探してみましょう。

3-3：日焼け直後のケアで刺激が強い成分のものを使う

日焼け直後(～48時間)の肌は炎症が起きている状態なので、とてもデリケートです。

そんなデリケートな状態の肌に、以下のような刺激が強いケアはNGなので気を付けましょう。

• 美白成分入りの保湿剤を使う
• アルコールが多い保湿剤を使う
• 防腐剤が多く入った保湿剤を使う

日焼け後に肌が黒くなるのを防ぐために、美白成分入りのケア用品を選んでいませんか？美白成分の中には、刺激が強いものも存在します。そのためすぐに美白成分を使うのではなく、まずは肌の炎症を抑えて鎮静させることが優先です。

またアルコールや防腐剤が多い保湿剤も、デリケートな肌には刺激になるので避けましょう。特に皮がむけている状態はとてもデリケートなので、なるべく優しい成分の保湿剤を使ってください。おすすめは敏感肌用ブランドから発売されているものや、温泉水でできたものです。

3-4：日焼け直後にピーリング

日焼け直後に、肌のゴワゴワや乾燥をケアするためにピーリング剤 ※を使うのはＮＧです。また、日常的にピーリングをしている方も、日焼け直後は控えましょう。

※肌表面の余分な角質を取り除いて、肌代謝をよくするアイテム

上記のＮＧケア「日焼け後に皮をむく」でも説明した通り、日焼け後の肌はとてもデリケートで、急いで新しい肌を作っている状態です。そんな未熟な肌を作っている最中に角質を剥がすピーリングを行うと、未熟な肌が表面に出てくることになります。未熟な肌はバリア機能も不完全なため、乾燥などの肌荒れを起こす原因になるので注意しましょう。

肌のごわつきが気になり、ピーリングしたい方でも2週間〜1ヵ月は控えてください。また、シェービングもピーリング同様に肌の角質を剥がす恐れがあるので、最低でも1週間は控えましょう。

3-5：日焼け直後熱いおシャワー・お風呂に入る

日焼け当日は、熱いお湯を使用しないでください。日焼け直後は、肌が炎症を起こして火照った状態です。まずはクールダウンさせて鎮静させましょう。おすすめは、やや冷たいと感じるくらいのシャワーです。シャワーの際は肌に刺激を与えないためも、水圧は低めで使用してください。

もし、肌がヒリヒリしている状態なら入浴は避け、シャワーだけにとどめて置くのが良いでしょう。しかし長時間低温のシャワーを浴びると、肌の回復力も低下するので、短時間にとどめておいてください。また、お風呂上がりにはタオルで肌をこするのではなく、ポンポンと水分を取る程度ですぐに保湿ケアをしましょう。

4章：日焼けケア に関するよくある質問(Q＆A)

ここからは、日焼けケアについてよくある質問について解説します。

4-1：日焼けはなぜ起きるのですか？

太陽から地上に届く紫外線にはＵＶ-ＡとＵＶ-Ｂがあり、2つの紫外線が肌にあたることで、肌内部の基底膜※にダメージを与えます。

※基底膜とは肌のコラーゲン生産などを促す司令塔のこと

その大切な基底膜の中にある細胞を紫外線から守るためにメラニンが増殖します。そのメラニンが増殖した状態が日焼けや、シミとなり現れるというメカニズムです。将来の肌を守るためにも、日焼け止めはしっかり塗りましょう。

4-2：日焼けは肌に悪いですか？

日焼けは適度であれば肌や体に悪いものではありません。4-1でお話した通り、日焼けにより生成されるメラニンは肌の細胞を守る役割、また紫外線は体内でのビタミンＤ生成を助ける役割があります。

ビタミンＤは体に欠かすことができない成分で、カルシウム代謝の調節をしてくれます。不足すると子供の骨量が不足したり、年配の方が転倒したりなどの恐れがあるため、適度な日光浴は必要です。

4-3：日焼け止めを使っても焼けてしまうのですが、なぜですか？

日焼け止めの効果は、紫外線を浴びるたびに低下していきます。また、量が少なくムラになっていたり、衣類による擦れで取れたりしています。そのため、時間が経てば日焼け止めが落ちているのが現状です。日焼け止めの効果を最大限に引き出すには、2〜3時間おきに、こまめに塗りなおしましょう。

4-4：化粧しているので顔に日焼け止めのぬり直しができません。どうしたらいいですか？

日焼け止めは2〜3時間おきに塗り直したほうが良いです。

しかし、塗り直しができない場合は以下のことに注意しましょう。

• 紫外線の強い時間(正午前後)の屋外行動は控える
• 外出時は日陰を利用する
• 日傘や帽子を活用する

最近では、顔に直接吹きかけられる「日焼け止めミスト」も販売されています。ミストタイプは、メイクの上からもできるのでおすすめです。

4-5：敏感肌ですがどんな日焼け止めがおすすめですか？

敏感肌の方は、低刺激な処方の敏感肌ブランドから発売されている日焼け止めを使用するのがおすすめです。しかし敏感肌ブランドは、刺激に弱い方用に成分を厳選して作られているので、高価なものが多くあります。低価格で探している方は、ベビー用から選ぶと良いでしょう。

また通常のブランドから探す場合は「防腐剤フリー・パラベンフリー」「ノンケミカル」と記載されている日焼け止めを選ぶと良いです。しかし、必ず肌荒れしないわけではないので、パッチテスト※をして使用することをおすすめします。

※パッチテストとは、目立たない部分に塗布して、肌荒れが起きないか検査すること

4-6：曇りの日でも日焼けしますか？

曇りの日の紫外線量は所説ありますが、晴れの日の70％くらいと言われています。雨の日でも20％位と言われているので、天気に関係なく日焼け止めは使用してください。また、屋内だからと日焼け止めを塗らない方もいますが、曇りの日と同じように注意が必要です。

屋内は紫外線が届いていないわけではなく「空気や水面」「ガラスの反射」によって散乱しています。そのため、天気や過ごす環境によって塗らないのではなく、日焼け止めは常に塗っておくことが大切です。

4-7：日焼けして何時間以内にケアしたらいいですか？

日焼けが定着するまでに、72時間かかると言われています。「72時間」以上ケアしないと日焼けが定着してしまい、いつの間にか黒くなっているという状態なるので注意してください。日焼けしたと思ったら「早急にクールダウン」「保湿」を行いましょう。

また、当日だけアフターケアしただけでは、肌のダメージは完璧に改善しません。未来にダメージを残さないためには、日焼け後1週間は丁寧にケアすることが大切です。

4-8：日焼け止めはクリーム・エッセンス・スプレーどれがいいですか？

最近は、さまざまな形状の日焼け止めが販売されていますが、使用用途に分けて使いましょう。まず1番最初に選んでほしいのは、密着しやすいクリームやジェルタイプです。クリームはしっとり、ジェルはさっぱりした感触のものが多いので、好みのテクスチャーで選ぶと良いでしょう。

次にスプレータイプは、簡単に広範囲に塗ることができますが、ムラになりやすいというデメリットが存在します。そのため、スプレータイプは手が届かない背中や、塗り直しとして選ぶと良いでしょう。

4-9：リップクリームにも日焼け止めは必要ですか？

唇にも日焼け止めは必須です。日焼け止め効果が入ったリップクリームを使いましょう。実は唇は肌よりも皮膚が薄くデリケートで、紫外線のダメージを強く受けるパーツです。そのため日焼けをするとくすんで色が悪くなったり、乾燥したりなどのトラブルが起きることもあります。

とはいえ、唇に肌と同じ日焼け止めを塗るのはNGです。唇はデリケートな部分なので、ＵＶカット効果が入ったリップクリームを使用してください。

まとめ：日焼けは肌の火傷状態｜目的に合った適切なケアが必要

日焼け後の肌は火傷状態なので、あとあと「肌が黒くなった」「乾燥する」などの後悔をしないためにも適切なケアが必要です。

各悩み別ケアは以下です。

【日焼けで肌が「黒くならない」ためのケア】：クールダウンと睡眠

• 美白ケア
• 炎症を抑える
• 保湿する
• 睡眠不足に注意する

【日焼けで肌が「ピリピリしない」ためのケア】：クールダウンと保湿

• バリア機能を高める
• ターンオーバーを正常にする
• 炎症を抑える
• 肌に優しいスキンケアを使う
• 暴飲暴食を避ける

【日焼けで「化粧のりが悪くならない」為のケア】：保湿と水分補給

• バリア機能を高める
• ターンオーバーを正常にする
• スキンケアは化粧水だけではなく、乳液やクリームも使用する
• 冷暖房の乾燥に注意

【日焼けで「シミ・そばかす」ができないためのケア】：正しい方法でまんべんなく日焼け止めを塗る

• 美白スキンケアを使う
• ターンオーバーを正常にする
• 日焼け止めを正しく使う
• 禁煙をする
• 睡眠時間を確保する

【「綺麗に日焼けする」為のケア】：保湿とクールダウン、時間をかけて焼く

• 日焼け後はすぐに保湿ケアする
• 飲む日焼け止めを使用する
• サンオイルを使用する
• 紫外線が弱い時間に焼く
• 睡眠不足に注意する

また日焼け後のＮＧ行動は以下です。

• 皮をむく
• 保湿しない
• 刺激が強いスキンケア成分を使う
• 日焼けに直後ピーリングする
• 日焼け直後に熱いシャワー、お風呂に入る

紫外線は晴れの日だけではなく、曇りや雨の日でも降り注いでいます。さらに屋内だからと安心していても窓がある以上、肌は紫外線にさらされている状態です。そのため、日焼け止めは常に塗っておくようにしましょう。レジャーや日常の日焼けで後悔しない為にも、自分に合ったケア方法を見つけて、いつまでも赤ちゃん肌をキープしましょう。